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現役指導


2006年4月2日(日) 13時〜15時まで、逗子開成にて各パートごとに現役指導を行いました。
これは、吹奏楽部顧問千葉先生からの要請によるもので、春休みの合宿中に行われました。

●指導に行ってくれたOB

   Fl 古賀 至(85年卒)、 Ob 徳田 振作(77年卒)、 Cl 山下 正(87年卒)
   Fg 中村 高章(85年卒)、 Sax 大堀 博士(91年卒)、 St.B 椎名 秀樹(81年卒)
   Trp 水戸 浩一(83年卒)、 Trb 関川 信臣(91年卒)、 Hr 原田 昌明(89年卒)
   Eup 野口 裕介(95年卒)、 Tub 吉濱 拓志(04年卒)、 Perc 斉藤 広平(83年卒)


現役指導の感想(抜粋)

Fl 古賀 至
今回、何年ぶりかにお伺い致しました。当時の面影はありますが、さすが進学校、環境に恵まれうらやましい限りでした。生徒たちはまじめに練習に取り組み、うれしく思いました。生徒さんたちには、吹奏楽の曲では、音域(高音域)音量(吹き過ぎ)、音階、等偏ってしまいがちなので合奏の曲以外に2重奏、3重奏などフルートのオリジナル楽曲を中心に練習するようにすすめました。なかなか、このような企画にお手伝い出来ませんが、ぜひ、今後ともお役に立てればと思っております。

Ob 徳田 振作
さすが中学から始めているだけあり、楽器にはかなり馴染んでいるようだ。しかし、もう少し探究心を持ってオーボエに取り組んでもらいたい‥と率直に思った。何か先輩から言われて来た事のみを踏襲している様で非常に視野が狭い印象だ。2人共一般的な中、高生からすればかなり上手だと思うが、それだけにあまりにオーボエの事を知らな過ぎるのが残念だ。
運指くらいは自分で調べ、また試行錯誤し探して欲しいものだ。楽器に無駄なKeyは付いていない、ぜひ色々な組み合わせで一つの音にいくつかの替え指を持ってもらいたい。そして、リードの製作、調整にチャレンジしてほしい。

Sax 大堀 博士
やはりグループレッスンだと時間が足りませんね!2時間では半分はレクチャーみたいになってしまいます。だいたい現役のレベルが分かったので、次回はもう少し作戦を考えていかなくてはと思いました。すごく落ち着きの無い中学生もいるので、ホントは一人ずつ見てあげたいです。なので奏法や基礎的なトレーニングに関する補足を書面にしたためて彼らに送れたらなあと思いました。(近日作成予定)

昔の開成は個人個人かなりアクの強い人間が揃っていた感じで、個人の演奏レベルを上げると言う事よりも、アンサンブル力を高める事に重点を置いていたと感じていましたが、今の吹奏楽では個々のレベルがかなり高くないと色々な楽曲スタイルに対応できないと思います。そういった意味でも現役パートリーダーに対する個人レッスンないし、パートリーダーを集めて水戸さんや徳田さんからのレッスンというような企画を、あまり間を空けずに千葉先生に提案すると言うのはどうでしょうか?
あとは、しっかり挨拶が出来るようになるといいですね。これはどうやって教えたら良いんでしょうか?バンカラな雰囲気は皆無なので、かなり難しいと思いますが、男子校らしさがもう少し出るといいと思いました。

St.B 椎名 秀樹
現役の二瓶君については、楽器を教えてくれる先輩もいない中、そして限られた時間でよく頑張って練習していると思います。音程も7thポジションあたりまでは安定しています。二十数年楽器を弾いていなかった私が楽器や練習方法について語るのは誠に失礼なことだと思っております。しかしながら、誠に残念ことが一つあります。それは楽器です。一番鳴る楽器のコンディションが最悪です。
劣悪なコンディションの楽器で練習させるのはあまりにも気の毒なので、当面11月の演奏会でOBが使っていた楽器のコンディションが良かったので、その楽器を使うように薦めておきました。しかしオールドの楽器を眠らせておくのは非常にもったいないと思います。たぶん他校には絶対にない楽器だと思われます。管楽器のように自費でメインテナンスという考え方もあるのでしょうが、弦楽器のメインテナンスはかなり費用がかかりますし、たぶん購入以来弦すら張り替えていないというようにも見受けられます。駒、魂柱、エンドピン、弦の交換が急務だと思われます。できればコントラバスの専門店に任せるほうがいいと思います。

Trb 関川 信臣
中学生3名、高校生3名という構成からか、和気あいあいとした雰囲気を強く感じましたが、パート練習準備など意外と(?)きびきびした一面もあり、開成の伝統はしっかり残っているようで嬉しく感じました。

高校生:基礎力はしっかり身についており、よい音を出していました。ハーモニー楽器として周囲の音に気を配り、バランスを意識すれば、パートとしてもっと良くなると感じました。

中学生:練習時間はより限られていると思われますが、それぞれの経験年数で最短コースで上達している印象を受けました。音はしっかり出てました。基礎練習をおろそかにしなければ、絶対にもっとうまくなると思います。

楽器の特性を理解して、力強い「ff」と繊細は「pp」をパートとして”かたまり”で表現することを常に意識すれば、バンドの中でTbは強力な武器になるでしょう。私自身、久しぶりの指導で、言い残したことがあとで沢山見つかり、後悔しましたが、とてもよい経験をさせていただきました。

Eup 野口 裕介
今回は曲の練習は入れなくても良かったかもしれません。曲の中の自身の吹けないパターンと似たところを教則本で探し出して練習するように仕向けたかったのですが、譜読みのほうに時間を取られてしまいました。音量、音形のイメージができれば大幅に音楽が広がるのですが、譜面は見ていても自身の吹こうとしている音がイメージできていないように見受けられました。練習時間自体も短いので、その中でもできるだけ音を出している時間を長く取るほうが良いと思います。

Tub 吉濱 拓志
練習メニューの不足、音楽・楽器に関する基礎知識(楽語や音階について等の楽典関係・楽器の構造)の欠如、初見力の無さを感じました。練習時間が無い中でも、無いなら無いなりに効率的な練習を日々考えて頑張って欲しいと思いました。




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